それでは手術後のお話です。手術までの記事はこちら。
入院二日目(手術開始まで) - 技術者ワーママ からだの修理日記
意識回復
私のイメージだと、全身麻酔から覚めるときって、
「KOMOMONさん、分かりますか?手術終わりましたよ~」
てな感じで優しく看護師さんに起こされるのかと思ってたんですよ。全然違いました。
トラブル?
周辺の声で意識が戻ってきました「…!ボール作って!もっと!ここ当てて!圧迫!」明らかに何かあった感じ、背中で何かされていました。口には酸素マスク。どうやら回復室と呼ばれる手術室の近くの部屋でベッドにいる模様、看護師さんもバタバタしながら「あっ、意識戻りました?分かる?」と大分雑な意識確認。ハイ、分かります。それ(私)どころじゃないんですね。
どうやら組織を取った背中のどこかから出血していて、力業で止血している様子。。。よく、医療ドラマとかで手術中出血すると「先生、出血が!」「出血箇所を探すんだ・・・よし、ここだ・・・(カチッ)もう大丈夫」みたいなやり取りがありますが、あれは開腹してて患者意識ないからできるんですよね。傷閉じて患者意識戻ったら「今更もう開けられないし、圧迫して止血できたらラッキー」って話なのね。
で、背中をすんごい押されて何かでぐるぐる巻きにされておりました。
何だかよくわからないけど、凍死するんじゃないかと思うくらいの寒さ!そしてものすごく気持ち悪い、いろんなところがすんごい痛い!と多分今まで生きてて一番不快が色々いっぺんにやってくるという経験をしました。あまりの寒さにガタガタ震えてたら看護師さんが湯たんぽくれました。いや、死ぬかと思った。
ぐるぐる巻きになったところで、どうやら出血が落ち着いたようで、「よし、イケる!」って雰囲気に。ここでようやく形成の先生が話しかけてくれました。
「KOMOMONさん、ちょっと血が背中から出てるけど、圧迫したら落ち着いてきたから開けずにこのまま様子見るね~」
と説明されました。いや、『ちょっと』って感じじゃないよね!でもまた開けられるのは私も嫌なので素直に従うことに。後で聞いたら、全摘での出血はほとんどなかったのに、再建の出血で輸血寸前だったとのこと。。。
観察室へ
そうこうしてナースステーションの近くにある「観察室」に運ばれました。その間も痛みと気持ち悪さは全く収まりません。そこでようやく付き添いで来てくれた夫と様子を見に来てくれた両親に会いました。そこでもう夜になっていることを知らされました。どうも再建手術にずいぶん時間がかかったみたいです。あのお客さんが原因なのでは…とちらっと思いましたが、無事生還したのでいいかってことで。。結局私があまりにグロッキーだったので、みんな「とりあえず生きててよかった」と帰っていきました。この日は観察室で就寝です。身動きの取れないまま、ずっと痛気持ち悪い感じが続いていてこの日はしんどかったです。夜に酸素マスクは外してもらえたので、お茶を一口飲みました。同じ部屋にもう一人後から来ましたが、咳が止まらなかったようで気になってあまり眠れませんでした。
まぁ、とりあえず無事生きててよかった。