ついに令和始まりましたね~。
令和初めはメインの治療のお話です。入院~退院後まではこちら。
初日 2日目(手術前) (手術後) 3日目 4日目 5-6日目 7-9日目(退院)
手術後の電車移動
退院後6日目の診察でした。病院は電車で1時間くらいの距離にあります。電車、バスはまだ乗るときに注意が必要です。手術した側の腕ではつり革、手すりにつかまっても体を支えられません。混んでいる電車に乗るのはしばらく避けた方がいい時期です。私の場合は利き手側だったので、左手で体重を支えるのは結構大変でした。右側手術をする方、出来れば手術の前に左手鍛えておいた方がいいですよ。
再建後の傷
無事病院に到着し、まず形成の診察です。やっと傷を覆っていたフイルムを剥がしてもらえます!夏場なので蒸れるし臭いがね、気になるんですよ。
剥がしたら傷口の確認です。まだ一部開いているところが残ってました。傷口に軟膏を塗って絆創膏を貼ります。次からは自分で絆創膏を交換できます、これで蒸れや臭いの問題はほぼ解決です。
塞がった傷口も、まだ薄くて赤く透けています。これをそのまま放っておくと、傷に皮膚が必要以上に作られて、傷口が盛り上がって目立ってしまうんだそうです。そのため、1ヶ月位は医療用のテープを傷口の上に貼り付けて保護します。これは自分で数日おきに貼り直します、地味に面倒です。
お風呂は半身だけ、ちょっとくらいなら入っていいよ、となりました。シャワーで傷口の周りを洗えるようになったので、やっと子供とお風呂に入れます!長かった〜。
完治宣言 がん患者から負傷者へ
次は乳腺の診察です。形成で確認後だし、全摘なので軽く見て「うん、大丈夫だね〜」とアッサリしてます。
この日は全摘した組織の病理検査の結果を教えてもらいました。と言ってもがんのタイプなど細かい情報はありませんでした。まとめると
・センチネルリンパ生検で転移なし
・病理組織検査でも非浸潤がんで乳腺の外には出てきてないことを確認
・ということで、完治!今後の治療は必要ない
・でも反対側が発症する可能性はあるから定期的に検査しに来てね
とのこと。
浸潤がんの場合、治療により「寛解する」とはいいますが、完治という言葉は使いません。そういう意味で、やっぱり非浸潤がんは特殊なんだなと思います。取ったら治る、と言われてはいたものの、無治療でいい、と言われて正直戸惑いました。今にして思えばこんなにありがたいことはないのですが、手術後2週間でいわれると、まだ全然病み上がりで完治じゃないよ!と思っていました。
が、この完治宣言と同時に主治医的には私は病人からけが人に。
復職の話をしたら「デスクワークでしょ?もう大丈夫」とあっさり。
え?まだフラフラですけど?と思っていたら顔に出ていたようで、
「あれ?仕事って技術職だよね?何か重いもの持つ?すっごい大きな実験器具とか」
と聞かれました。それは大丈夫です、と話すと「だったら大丈夫だよ」とのこと。
復職時に診断書が必要なので、他に就業での制約がないか確認したら「ないよ」とのこと。え、ないの?仕事で途上国出張とか言われたりするんですけど、蚊とか感染症とか大丈夫ですか?と聞いたら「別にどこでも行っていいよ」とイラっとされました。。
先生、なんか冷たくない?
って思いました。今なら分かります。働けなくなる人が多い中、がんから完治して普通に仕事ができることがどれだけ幸せなことか。お前は幸せだ、甘えるな、ってことなんですよね。
でも甘えさせてよまだ手術から2週間だから。
ちなみに、術後の傷や違和感のピーク時期だったので、負荷をかけすぎて脇の下をくぐらせたところが切れることはないですか、と聞いたところ
「まぁ、切れることはあるけど、切れる前に気絶するくらい痛くなるから、まぁないよ」
と言われました。背中で再建する皆さん、気絶するくらい痛くならなければ大丈夫らしいですよ。今まで私はそこまで痛くなったことないので多分大丈夫だと思います。
ということで、これからはがん治療ではなく再建が終わるまでのお話となります。
ちなみに翌年、予想通り某アジアの途上国に出張に行って、見事お腹壊して出張を延泊するという伝説を作りました。その話は別の機会に。。。