技術者ワーママ からだの修理日記

技術職のワーママです。初期乳がん見つかったりうつになったり。でも何とか生きてます。

キミが天使 「ママのからだ、しゅうりかんりょう」 -子供とどう向き合うか②-

前回、無事再建手術がすべて終わったので、子供に「修理完了報告」を例によってお風呂タイムに行いました。一人っ子の我が子が、なぜ「ちゃんと修理を終わらせて欲しかったのか」という理由がここで明らかになりました。

 

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お風呂タイムの最終報告

 乳頭への着色が落ち着いて、ようやくお風呂に入っても大丈夫というタイミングで、一緒にお風呂に入って再建が終わった胸を見せ、こんな感じで修理完了報告をしました。

「ママ、お医者さんにおっぱいちゃんと修理してもらったよ、ほら、ちゃんと反対側とそっくり元通りになったでしょ?これで大丈夫かな?」

子「うん。だいじょうぶ。」

「そうか、よかった。」

 私は、この後ほっとしたように呟く我が子の発言を聞いて衝撃を受けました。

「これでいもうともあんしんしてくることができるね」 

きょうだいがほしい

 我が子は一人っ子ですが、二人目は欲しいと思っておりました。乳がんが見つかる前に妊活を始めていたものの、夫がうつになったことで協力してもらうことが難しくなり、積極的な治療をするのをやめていました。

 夫がうつになって休職し始めたころ、明らかにパパの様子がおかしいことに気が付いた子供も精神的に不安定になりました。夫が家にいることになったので、私は時間的制約が少なくなり、今まで以上に仕事に時間を割くようになりました。もともとママっ子だった我が子にとっては歓迎される状況ではありません

 そんなある日、私と一緒にお風呂に入っているときに、突然子供が泣きだしました。どうしたの?と声をかけても泣き止まず、膝に乗せて抱きかかえながら落ち着かせると、涙声で私に訴えたのです。

「ママ、いもうとかおとうとがほしい。ひとりは、さみしい。」

と。この言葉を聞いて本当に胸が締め付けられる思いでした。

 それまでも何度か、「もうすぐいもうとがくるよ」と言ったりしていたので、もしかして妊娠の予言?などと浮かれていたのですが(残念ながら実現はせず)、ここまで思い悩んでいたとは私も思っていませんでした。

おそらのてんし

我が子は何かのアニメで見た「赤ちゃんは生まれてくる前は天使で空から地上の様子を見て家族を選んでやってくる」という設定を信じていました。お空の天使にアピールするように、「いもうとやおとうとがうまれてきたら、おこずかいでおもちゃをかってあげるんだ」「やさしくしてあげるの」と私に色々話してくれました。もちろん妊娠の可能性はゼロではなかったので、「そうだね、じゃぁお空の天使が来てくれるようにお願いしたら来てくれるかもね」とその時は話していました。

我が子の真意

私の乳がんが発覚したのはその後です。私が初めにがんの手術が必要だと話した時に、ちゃんと修理して欲しい、とはっきり言われました。私は自分のために修理して、と言っていたのだと思っていましたが違ったのです。

我が子はいつか生まれてくるきょうだいが悲しまないように直しておいて、と願っていたのです。2年近くの間、その思いを小さな胸にしまっておいたのかと思うと、私は涙が止まらなくなりました。

 もちろん、きょうだいが欲しい、という要望を裏切らないように妊娠・出産ができる再建方式を選びはしていましたが、この子を裏切る選択をしなくてよかったと心から思いました。

神様に委ねる

現在はがんも完治しており、ホルモン療法なども必要なかったため、妊娠・出産することに対する制約は今はありません。とはいえ、健側での乳がん発症の可能性もある状態で、体に負担のかかる不妊治療をするのか、と問われると積極的には考えられないというのが本心です。しかも夫婦でうつになるような職場環境なので、そもそもストレスが原因かもしれませんし。。。

ということで、自然にもし授かった時には、リスクを負ってでも産んで育てる、という覚悟だけ決めて、天使が舞い降りてきてくれることを願うことにしました。いつか来てくれるといいな。

 

お風呂タイムオマケ

まとめると我が子が優しすぎて「天使かよ」という親バカ話だったわけですが、我が子のやさしさに打ち震えてた私に我が子がかけた一言を最後にお知らせします。

「まぁそれ、ニセモノだけどね」

そうさニセモノだよ!

 

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