今日は久々にがんの方の話になります。
完治(寛解)がん友交流
久しぶりにがん友とお食事に行きました。この方は乳がんではないのですが、私と同様手術で全摘をしてもう治療は終わられています。私がもうすぐ復職になるので、復職前に一度お話ししましょう、ということでお食事にお付き合いいただきました。
お互いがんにかかって、お互い手術して、転移なども見られていないので今のところは定期健診で経過を見ている、というのも共通です。別のところでがんが見つかる可能性もないわけではないので、不安がないわけではありませんが、定期的にみているので見つかったら治療するしかないよねぇ、と悟りの境地に達しております。
治療中の人たちとは違う立場なので、同じ気持ちを共有できる貴重な存在です。
がんではないけど
がんも心配ではあるのですが、健康という意味では他にも心配があります。例えば、私はがんの手術の後に口内炎ができるようになる不調やうつを発症していますが、がん友さんも良性の腫瘍や他の病気を発症していました。がんになる前と比べれば、それなりにカラダに気を使っていてもです(私の場合ストレス溜めすぎでしたが)。
体質が変わった?
当たり前といえば当たり前なのですが、全摘手術を行うときには全身麻酔をかけて病巣を丸ごと切り出しているわけです。入院は短期間とはいえ、体には間違いなく大きな負担がかかっています。がん友に言われてはっとしたのは
「それだけ体に負担がかかっているのに、ある程度よくなったら今までと同じように生活したらそりゃダメージ受けるよね」
という一言。
その後彼女の主治医の話としてこんなことを聞きました。
特定の病気にかかりやすい遺伝子を持っている人がいるとして、その人が発症するかどうかはそのきっかけがあるかどうかで変わってくる。そのきっかけは例えば熱かもしれない。でもその「熱」によって発症してしまったら、あとはいかに早く異変に気付いて悪化させないように治療を始めるかが重要だ。
もちろんこれはがんサバイバーに限定された話ではありません。大人になったとはいえ、熱を絶対出さないように健康管理する、というのもなかなか大変です。ただ、大病を患って体にダメージを受けたことがある人は、より些細なきっかけで他の病気を発症するリスクが上がるかもしれない、という意識を持っておくことは必要だね、と二人で話をしました。
自分の健康に対する感度を上げる
前述のとおり、完全に病気のきっかけを作らないようにすることは不可能に近いので、私たちに出来ることは「おかしいと思ったらできるだけ早く診てもらう」ということです。そして、自分の症状をできるだけきちんと把握し、想定される病気をある程度想定した上で病院にかかることで症状が重くなる前に治療を開始できる可能性が上がります。その結果健康寿命を延ばすことが出来るかもしれません。
なんだかシニアの会話ですが(まぁ40代以上なので若者でもありませんけど)、長寿命社会においてはお医者さんに自分の健康を丸投げする時代はもう終わったのかもね、と二人で語っておりました。結局先送りにすることで困るのは自分や家族です。さっくり逝ける病気ならまだ良いですが、介護に負担のかかるような病気にはかかりたくないですしね。。。できれば最後の最後まで元気でいられるような生き方をしたいものです。